はじめに

僕は、ベトナム人からベトナム語を3年ほど習っています。スカイプで家にいながらホーチミン市在住のネイティブから学んでいるんです。すべてベトナム語で会話、というわけにはいかないんですが、日本語まじりのベトナム語で楽しくコミュニケーションを取っています。先日、ベトナム人の先生から聞いた話がびっくりする話だったので、シェアしますね。

ベトナムの交通事情 車はお金持ちしか買えない

僕のベトナム語の先生はアラフォー女性。現在、ベトナムの自動車教習所に通っています。ベトナムでは車は高価なので裕福な家庭でもなかなか車を買うことはできません。ハノイやホーチミン市のスクーターの群れをテレビでご覧になったことがある人も多いと思います。一般家庭での交通手段はスクーターで、家族3人の相乗りは当たり前。タクシー運転手は別ですが、一般家庭で、車を持つには、裕福である必要があります。僕のベトナム語の先生の家庭は家電製品も充実しており、裕福なご家庭のようです。

日本人もベトナム人も限られた時間で運転技術をマスターするのは大変

運転技術を習得するって難しい。僕は運転歴30年で、今や生活の必需品ですが、大学生の頃通った教習所では10時間くらいオーバーした記憶があります。限られた教習時間で運転技術をマスターするのって大変です。それは、日本人でもベトナム人でも同じですから、ベトナム人の先生も運転技術の習得には苦労しています。

教官に夕飯をおごる、一緒に食べる

先日、教習所の待合室からベトナム語のレッスンを受けました。教習の待ち時間なんだそうです。ベトナム時間で18時(日本時間だと20時)だったんですけど、「レッスン後、また教習をやって、教官にご飯をおごって帰宅するから、夜遅くなっちゃうよー」と先生はいいました。はっ?教官とご飯を食べるのも衝撃だけど、教官にご飯をおごる、というのも意味がわかりません。

教官にお金を握らせて教程をクリア

今の自動車教習所はどうなっているのかわかりませんが、僕らの時代は教習が終わるたびにハンコをもらっていました。教官のハンコをもらうことが教習クリアを意味していました。各教習をクリアしていくと、第一段階、第二段階、第三段階を終え、路上に出て第四段階をクリアして卒業、となったはずです。ハンコはもらいませんがベトナムも同様だそうですが、クリアするためにお金を握らせるんだそうです。いわゆる「袖の下」だとか「ワイロ」といわれるものですね。お金を握らせると、多少の失敗は見逃してくれるようです。さすがに日本ではないと思いますが、教習所によってはあるのですかね?

おわりに ワイロがほとんどない日本ってやっぱり健全だと思う

自動車教習所にまでワイロの習慣があってびっくりです。僕が免許を取得した平成元年頃は、さすがにワイロはなかったです。おっさんの教官は男には厳しく、女子にはメチャ優しいというのはありましたが、ご飯をごちそうしたりすることはありませんでした。日本でも場所によっては、ワイロを握らせるところはあるのかな?(笑)。ともあれ、ベトナムは至るところでワイロの習慣が色濃く残っているみたいです。日本の都市部では、人間関係が希薄なせいもありますが、ワイロの習慣ってないですよね。ワイロってないほうが健全だと思います。ベトナムの自動車教習所の話を聞いてびっくりしてしまいました。やはりワイロはないほうがいいですよね。