はじめに

古い自作パソコン機をずっとメイン機として使ってきました。HDDだったのですが、動きがおそすぎるので、なんとかしたいとずっと思っていました。最近になってSSDが爆安になったので、HDDからSSDに換装することにしました。もともと1つのHDDをCドライブ、Dドライブに分割して使っていたのですが、CドライブをSSDにして、CドライブをHDDから削除した上で、Dドライブを拡張しようと計画しました。

HDDのCドライブをSSDに換装

SSDは1TBをアマゾンで購入しました。早速、HDDのC、DドライブをSSDにデータを移すことに成功しました。換装したSSDで起動をすると、スムーズでした。

今度は、SSDに入ったDドライブを削除し、Cドライブを拡張しました。これもうまくいきました。今までもっさりしていたPCがサクサク動くのは本当に気持ちが良かったです。

この段階では、HDDにまだC、Dドライブが残っています。無事に換装ができたので、まずはCドライブを削除。これもスムーズにできました。次はDドライブを拡張です。もともと1TBあったHDDですから、Dドライブが1TBもあると、かなりのデータ量を保存することができます。

いざ、Dドライブを拡張したところ、「データが削除されますが本当によろしいですか?」と聞いてきましたが、問題がなかったので、OKをクリックしたところ、HDDドライブが突然、認識されなくなりました。「あれっ?まさか?データを吹っ飛ばした、俺?」頭の中が真っ白になりました。だって、娘たちが小さい頃からの写真、そして、長年、集めてきた書籍の自炊データが一瞬にして吹っ飛んだのですから!脇の下をいやーな汗が、つつつーっと流れたのはいうまでもありません。

復旧までに自分でやったこと

データを復旧させるために、まずは無料で、しかも自分でできることをやってみることにしました。ほとんどの復元ソフトに無料体験版が用意されているので、実際に復元できるのかどうか試してみることにしたのです。

完全データ復元PROの無料体験版を試してみる

データ復元ソフト「完全データ復元PRO」の無料体験版を使ってみました。わかりやすく使いやすかったのですが、私のデータが出てきません。何度か試してみましたが、結局、データ復旧の手がかりはつかめませんでした。

ファイナルデータの無料体験版を試してみる

次にチャレンジしたのが「ファイナルデータ」の無料体験版です。こちらも動画解説があり、使いやすかったのですが、肝心のわたしの失われたデータは出てきません。再チャレンジをしてみましたが、データは出てきませんでした。

フリーソフト「TEST DISC」で失われたデータが生きていることが判明

最後にチャレンジしたのは、フリーソフト「TEST DISC」です。日本語化がされていないのが若干使いにくかったのですが、意味は理解できたので、使い勝手は悪くなかったです。TEST DISCは復旧ソフトというより、パーテーション復旧ソフトなので、パーテーションを吹っ飛ばしてしまった私には、適していたかもしれません。

もしもご興味がある方は、ソフトウェアページダウンロードページを御覧ください。使い方が日本語で詳しく書かれているのは、こちらのサイトです。私もこのサイトを参考にやってみました。

通常ですと、「Quick Serch」でHDDの中身が確認できるようですが、私の場合は出てこなかったので、Deep Reserchまで使いました。その結果、失われたフォルダが出てきて、データはまだ生きていることがわかりました。

ところが、ここから先がよくわかりませんでした。こちらのサイトにも書かれていますが、「TestDisk」の操作を誤ると、Windowsが起動できなくなることもあるそうなのです。急いで復旧する必要もなかったので、しばらく放置し、解決策を探りました。

データ復旧業者を探してみる

次に思いついたのは、お金はかかるけれど専門業者に頼ることでした。いくらぐらいかかるのか不安だったので調べてみると、5万円前後が相場であることがわかりました。中には3万8000円という業者もありましたが、最低料金で、総額にすると5万円はかかることがわかりました。

リプラスにHDD診断、無料見積もりを依頼

Googleで「データ復旧」で検索をかけるといくつかの業者が出てきました。最終的に株式会社リプラスに無料見積を依頼することにしました。

営業所を調べてみると、自宅の近所に受付オフィスがあってびっくりしました。早速、申し込んでみると、次のようなメールが返信され、仮予約が完了しました。

仮予約してみた

件名:[特急データ復旧 ウィンゲット] 仮予約手続き完了しました

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このメールは配信専用のため返信できません
——————————

** 様

データ復旧無料診断のご予約ありがとうございました。

こちらは【仮予約】になります。
日中であれば当日中、店舗営業時間外の場合は翌営業日にお電話させて頂き、そこで【本予約】となります。
(弊社からのお電話は、市外局番052から始まる番号でお掛けいたします)

混雑時にはご希望のお時間でご予約できない場合がありますのでご了承ください。

お客さまのご予約内容は下記のとおりです。

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予約内容
——————————
【予約番号】
*****
【依頼内容】
データ復旧サービス (初めてのお客様)
【診断方法】
店頭持込(無料診断予約)
【機器】
内蔵HDD
【予約日】
2020/11/09 (月)
【 時  間 】
15:00
【障害状況 (データ復旧)】
間違ってデータを削除してしまった
【詳しい障害状況】
HDDからCドライブを削除し、Dドライブを拡張しようとしたところパーテーションを削除してしまったようです。

きっかけはHDDからSSDへの換装でした。換装はうまくいきました。しかし、使い古したHDDのDドライブを残し、拡張しようとパーテーションをいじったところ、認識しなくなりました。

TestDiskというフリーソフトでHDDの中身をみてみました。簡易サーチでは出て来ませんでしたがDeep serchをかけると、Dドライブのフォルダが出てきたので、データは生きているようです。しかし、「write」を選ぶのが怖いので、専門家に見ていただきたく、無料診断をお願いしたい次第です。
【希望復旧データ(複数選択可)】
ワード
エクセル
PDF
写真
動画
音楽
【復旧期限】
特に急がない

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予約者情報
——————————
【名前】
【フリガナ】
【メールアドレス】
【電話番号】
【都道府県】

——————————
確認ページ
——————————
【URL】

【予約番号】
****
【確認コード】
****

【株式会社 リプラス】
<札幌オフィス>
〒060-0061 北海道札幌市中央区南1条西10-4-167 小六第一ビル6F
<秋葉原オフィス>
〒101-0041 東京都千代田区神田須田町2-7-3 VORT秋葉原ビル 5F
<横浜オフィス>
〒231-0027 神奈川県横浜市中区扇町1-1-25 キンガビル3F
<名古屋オフィス>
〒450-0002 愛知県名古屋市中村区名駅2-38-2 オーキッドビル 5階
<大阪オフィス>
〒530-0001 大阪府大阪市北区梅田1-1-3 大阪駅前第3ビル 7F 2-4
<福岡オフィス>
〒812-0016 福岡県福岡市博多区博多駅南1-3-6 第3博多偕成ビル 11F
URL:https://www.60min-data.com/
フリーダイヤル:0120-703-845

店頭持ち込みをしてみたら

自宅から自転車で5分の場所に、受付オフィスがあることがわかりました。自宅には25年近く住んでいますが、近所にHDDの修理をしてくれる店舗があるなんて知りませんでした。早速、行ってみるとそこはレンタルオフィスでした。複数のベンチャー企業が寄り集まっているオフィスですね。受付のお姉さんに「HDDの修理受付はどこですか?」と質問してみると、受付嬢が手続きをしてくれたのでした。

つまり、受付嬢は申込書に記入をさせて宅急便で(株)リプラスに転送するだけだったのです。大丈夫なのか?この会社?と不安になりましたが、送料がかからないだけありがたいのでした。

2日後、(株)リプラスから電話がかかってきました。調査した結果、なんとかデータは取り出せそうとのこと。気になる料金は63,250円(税込)だそうです。5万円前後だと予想していたので、1万円ほど高い価格は、即答しかねるのでした。

電話で話した内容のメールが送られてきた

送られてきたメール(診断結果)は次の通りです。

【Winget!秋葉原 石田】データ復旧診断結果のご報告【重要】

** 様

お世話になります。特急データ復旧サービス WinGet!の石田です。

お預かりしております機器の診断結果とお見積りをご連絡いたします。

1、ご依頼機器情報

機器:内蔵HDD

型番:**********

2、診断結果ご報告

診断いたしましたところ、ファイルシステムの破損及びパーティション情報が失われている状態を確認しました。

また、過去に不良セクタが発生しチェックディスクがかかっている形跡も確認しました。

チェックディスクによりデータの破損が発生している可能性がございます。

今回の作業の実施にあたり、復旧成功時の料金の確約を事前にいただく形となります。

このたびのデータ復旧費用は以下の通りとなります。

※このお見積りは、復旧が成功した際にかかる費用です。

作業内容から9割以上のデータが復旧できていると判断できる場合、

原則キャンセルができませんのでご了承下さい。

また、万が一復旧ができなかった際は、費用は一切発生いたしません。

データ復旧  ファミリープラン  ¥67,500(税抜)

インターネット予約割引      -10,000

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

 計                ¥63,250(税込)

■ファミリープラン条件

・納期:11日〜15日

・障害HDD下取りとして回収

・データリスト確認なし

ご発注のお返事は、このメールを返信ボタンを利用して、

下記発注確認欄ご希望のプランを選択いただき、ご署名の上ご返信下さい。

※キャンセルされる場合は必ずお電話にてご連絡下さい。

※ご発注のご意思が明確に確認できない場合は再度ご連絡いたします。

※ご発注後のお客様都合によるキャンセルは受付できませんのでご注意下さい。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

◆発注確認欄

【上記金額を了承し発注します】

ご署名:

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

お手数をおかけいたしますが、何卒よろしくお願い申し上げます。

ご不明な点等ございましたら下記電話番号までお問い合わせください。

※ご発注後のお客様都合によるキャンセルは受付できませんのでご注意下さい。

-*

ishida

Riplus_logo_color_wide_小_透明

株式会社リプラス
データ復旧事業部
石田 高之

〒101−0041
東京都千代田区神田須田町2-7-3
VORT秋葉原5F-B
TEL:03-6206-0970
FAX:03-6206-0971

Winget!03

特急データ復旧 Win-Get!
http://www.60min-data.com

Winget!03

ウィンゲットクラウドTENMA
http://www.cloud-tenma.com

syuhari03

動画総合チャンネル Syu-Ha-Ri
http://syuhari.tv

url : http://www.riplus.co.jp
mail : ishida@riplus.co.jp
Facebook:https://www.facebook.com/riplus

PCに詳しい職場の先輩に相談したら「良心的な価格じゃね?」

悩んでいても埒が明かないので、私の自作PCの師匠でもある職場の先輩に質問しました。「PCのHDDのパーテーションを吹っとばしちゃったんですけど、復旧させるのに63,250円(税込)を請求されました。高いと思いますか?普通ですか?」と。

すると、師匠から意外な答えが。「大事なデータなんでしょ。相場からすると良心的な価格だよ。自分で失敗して後悔するくらいなら、業者に依頼しちゃったほうがいいよ」との回答。師匠の意見に背中を押されたような気がして、すぐに復旧依頼のメールを(株)アプラスにだしました。

翌日には請求が来た

復旧依頼のメールを出した翌日には、早速、入金依頼のメールが来ました。まだ復旧していないのに、お金を請求されるのか?入金が確認出来次第作業に取り掛かるらしいから仕方がないか、と思い、クレジットカード決済をしました。これで、復旧開始となるわけですね。届いたメールは次の通り。

件名:データ復旧費用決済のご連絡【Win-Get】

** 様

お世話になります。特急データ復旧サービス Win-Get!でございます。

この度は、ご注文いただきまして誠に有難うございます。
今回のご注文に対する代金お支払い方法として、以下のお手続きをご案内いたします。

まず下記URLにアクセスいただき、ご注文内容・お支払い金額等の確認後、画面表示に従いお支払いのお手続きをお願いします。
URL:
※URLをクリックしますと三菱UFJニコス株式会社のニコスEC決済サービス画面が表示されます。
※ニコスEC決済サービス画面の表示に従ってお支払い手続きをお願いいたします。

お支払い手続きのご連絡
———-ご注文情報———-
ご注文日 2020年11月22日
ご注文番号 
↑お問い合わせの際などに必要となる番号ですので、必ずお控えください。

お手続きの期限 2020年12月02日

お問い合わせ先
株式会社リプラス
永江
E-mail:wing@riplus-wing.com
URL:http://www.riplus-wing.com
Tel.052-414-7561 Fax.052-414-7563

復旧されたデータが入った外付けHDDが送られてきた

11月22日にデータ復旧を発注し、外付けHDDが送られてきたのが12月4日。つまり、12日間でデータが復旧されてきたわけです。同封されていた「HDD貸出票」という書類には、「もしも12月25日までに外付けHDDが返却されなければ、16,200円を請求します」と怖い言葉が書かれていました。もらうつもりはさらさらないので、自宅のPCにデータをコピーして、すぐに返送しました。返送代金はこちら持ちで近所のコンビニから1000円ほどかかりました。

まとめ これからデータ復旧をしようと思っているあなたへ

結局、復旧費用63,250円(税込)+送料1,000円=64,250円かかりました。やってよかったかどうかといえば、やってよかったです。後悔はありません。今まで蓄積してきた自炊データ、家族写真、動画が復活したのですから、復旧させて本当に良かったです。これからSSD換装などをするときはしっかりとバックアップを取ること骨の髄まで叩き込まれた感じです。

もしも、これからデータ復旧をするのであれば、今回と同じように

①無料でできることをやる。

②どうしてもだめなら、復旧業者に頼む

という流れで、やると思います。今回、バックアップをきちんと取ることが大事だということを身銭を切って体験したので、二度と、データをふっとばすことはないと思います…が、突然HDDが壊れることはよくあることです。64,250円の出費は痛かったけど、どうしても無理ならさっさと業者に復旧依頼をしてしまったほうが、安全だし、誠意新衛生上良いと思います。そのためにデータ復旧のプロがいるのですから。